樹洞のあと

樹洞のあと
(エゾフクロウのヒナ 北海道檜山郡)

エゾフクロウは本土のフクロウより全体的に淡い羽毛をしている。大木の
樹洞の跡にエゾフクロウが3年越しで帰ってきた。以前に営巣していた樹洞が
強風で折れてむき出しである。そのぶん幸いにしてヒナの様子が遠め
にもはっきりと見ることができて、好運に感謝したい。しかし、裏を返せば
自然界に巣穴になる程の大木は少なく、人間による無計画な伐採がされ
ているという事なのだ。

TBLP 髙城芳治2009年カレンダー『Birdscape野鳥のいる風景』5月より

髙城芳治
野鳥風景写真家(野鳥写真家)
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